『ヒカルの碁』でサイが消えるのは何話？理由や影響について考察！

大人気漫画『ヒカルの碁』は、囲碁を題材にした感動的なストーリーで、多くの人を魅了した作品です。

囲碁人気の火付け役とも言われていますよね。

そんな『ヒカルの碁』で「サイが消えるのは何話？」「どうしてサイは、ヒカルの前から消えてしまったの？」という疑問をお持ちの方も多いはず。

そこで本記事では、平安時代の棋士「藤原佐為（サイ）」が消える理由や、サイが消えたことでヒカルに与えた影響について考察していきます。

『ヒカルの碁』の登場人物

まずは『ヒカルの碁』の登場人物についておさらいしていきましょう。

『ヒカルの碁』で佐為（サイ）が消えるのは何話？

『ヒカルの碁』で、サイが消えるのは何話だったのでしょう？

漫画では「第125局（15巻）」の「佐為が消えた？」の回のお話しです。

アニメ版を見ている方は、シーズン1のエピソード61に収録されています。

サイは、突然ヒカルの前から姿を消したわけではありません。

一つ前のエピソードで「さよならヒカル」という回があり、そこで別れの予感を感じ取った読者も多かったはず。

ヒカル自身も、サイが宿った碁盤のシミが薄れてきたことに気づいていました。

しかし、現実から目を逸らすため「気のせいだ」と思うことにしたのです。

一方のサイは、碁盤のシミが薄くなったことで、ヒカルとの別れが迫っていることを理解していました。

『ヒカルの碁』佐為（サイ）が消える理由

物語の中心ともいえる存在だったサイが消えることで、ヒカルはもちろん、多くの読者がショックを受けましたよね。

「戻ってきてほしい！」「サイが見たい！」という声も後を絶ちませんでした。

なぜ、もっとも人気のあった佐為（サイ）は消えてしまったのでしょう？

まず1つ目が、名人である塔矢行洋との対局です。

この物語の中でも、非常に重要なシーンのひとつ。

塔矢行洋は、日本の囲碁界の頂点に君臨している人物です。

サイが現世に戻ってきた理由のひとつに、塔矢行洋との対局を実現したいという夢がありました。

名人である塔矢行洋との戦いに勝利したサイは、現世でも自分の力が通用するとわかり、未練の一部を消化できたのです。

サイが消える理由の2つ目は、ヒカルの成長によって、自分の役目は終わったと悟ること。

その大きな要因が、塔矢行洋とサイの一局です。

サイは塔矢名人に勝利しましたが、対局後にヒカルから「逆転の一手」を指摘されます。

観戦していた人たちはもちろん、名人塔矢行洋でさえ気づけなかった「逆転の一手」に気づいたヒカル。

サイが現世に蘇ったのは、この「逆転の一手」をヒカルに気づかせるためだったのではないかと確信するのです。

サイ自身も、もっとヒカルと一緒に居たかった。しかし、現世での役目を果たしてしまったサイは、その数日後消えることになります。

佐為（サイ）はなぜヒカルの元にやってきたのか

そもそも、サイはなぜ、囲碁に興味のなかったヒカルの元に引き寄せられたのでしょう？

これは、アニメ版5話「覚醒の予感」で、佐為本人が認識していました。

当時小学6年生だったヒカルは、囲碁大会に出場するために、中学生のフリをして会場に足を運びます。

そこで、見学していた対局の碁石を、一手目からすべて再現したのです。

このときのヒカルは囲碁を始めたばかり。碁石に触れたのは数回しかありませんでした。

そんなヒカルを見て、サイは自分がなぜヒカルに引き寄せられたのかを悟ったのです。

当時のヒカルには、自分でもまったく気づいていなかった、囲碁への才能や片鱗が眠っていました。

それを呼び起こすため、佐為（サイ）はヒカルの元にやってきたのでしょう。

佐為（サイ）が消えることでヒカルに与えた影響

佐為が消えたことで、ヒカルにどのような影響を与えたのでしょう？

それぞれ解説していきます。

精神的なダメージ

サイが消えた後、ヒカルは囲碁を打てなくなるほど落ち込んでしまいます。

「家の中に隠れているのでは？」「棋院に行ったのかもしれない！」

と思い探しますが、サイが宿った碁盤を確認しに行くと、シミがすっかり消えていることに気づきます。

翌日から、本因坊秀策が生まれた広島まで佐為を探しに行くのです。

ヒカルは、別れの挨拶もできず、このまま佐為に会えないという現実を受け入れられません。

棋院にも行かず手合も休み、研究会にも顔を出さないヒカルを心配して仲間が様子を見に来ますが効果なし。

囲碁の師匠でもあり、何より大親友だった佐為との別れで気力を失い、そこから2ヶ月間囲碁から離れてしまいます。

囲碁に対する姿勢

「サイがいないなら、もう囲碁なんて…」と思っていたヒカル。

ヒカルを心配してやってきた伊角に頼まれて、一局だけ戦うことになります。

その一局で、サイの気配に気づくのです。

どこを探しても見つけられなかったサイは、囲碁の中に居ると気づいたヒカル。

佐為に会う唯一の方法が「打つこと」だとわかり、囲碁に対する姿勢に変化が生まれます。

新しい目標の設定

再スタートを切ったヒカルは、これまで以上に囲碁に向き合います。

ライバルである塔矢アキラに「碁を辞めない！ずっとこの道を歩く」と宣言し、覚悟を決めたのです。

佐為（サイ）のためにも、自分自身が囲碁の頂点「神の一手」を極めし者になる決意を固め、努力を重ねていきます。

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まとめ｜サイが消えてからのヒカルの成長に注目！

本記事では『ヒカルの碁』の登場人物やサイが消えた理由、サイが消えたことによるヒカルへの影響などについて詳しく解説してきました。

漫画の中心人物であり、大きな人気を集めていた佐為（サイ）が消えることで、多くの読者がショックを受けたのは事実です。

サイが消える理由は、念願だった塔矢行洋との一局に勝利し、ヒカルに「逆転の一手」を指摘されたことが大きく関係していることがわかりましたね。

しかし佐為（サイ）が消えてからのヒカルは、精神的にも技術面でも成長していきます。

当初は大きな喪失感や後悔の念が先行し、ふさぎ込んでいたヒカルも、伊角との一局をきっかけに囲碁の世界で生きていく決意を固めました。

サイは消えてしまいましたが、ヒカルが碁を打ち続ける限り、サイを感じることができるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。