『僕だけがいない街』の犯人って、そんなにバレバレだったの？
アニメ化だけでなく、実写版で映画化もされた人気作品だから、厳しい口コミが多いのかもしれないわ。
2012年にKADOKAWAから発売され、ヤングエースにて連載されていたミステリーサスペンス。
2016年には、アニメ化・実写映画化もされた大人気漫画です。
大きな注目を集めた話題作ですが、一部から「犯人バレバレでしょ」「あまりにも分かりやすいのでは？」といった声も聞こえてきます。
また、犯人の動機も気になるところ。
そこで本記事では『僕だけがいない街』のあらすじ&ネタバレ、伏線や犯人がバレバレだといわれる理由について詳しく解説していきます。
『僕だけがいない街』の作者や出版社
マンガ博士まず初めに『僕だけがいない街』の基本情報についておさらいしておこう。
| ジャンル | ミステリー／サスペンス |
|---|---|
| 作者 | 三部けい（苫小牧出身） |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 受賞歴 | 「このマンガがすごい！2014」オトコ編：第15位「マンガ大賞2014」:第2位 |
物語は、苫小牧市の小学校が舞台。作者の出身地でもあります。
また、すでに完結した漫画となっており、巻数は全9巻。『ヤングエース』にて2012年〜2016年まで連載されていました。
『僕だけがいない街』の登場人物
続いて『僕だけがいない街』の登場人物をチェックしていきます。
- 物語の主人公で29歳
- 売れない漫画家で、ピザ屋のアルバイトで生計を立てている
- 「再上映（リバイバル）」という特殊能力で、過去の歴史を変えられる
- 悟の小学校時代のクラスメイト
- 母子家庭で、母親とその愛人から虐待を受けている
- 連続誘拐事件の被害者となり死亡してしまう（後に悟が過去を変える）
- ピザ屋のバイトの後輩で17歳の女子高生
- 活発で明るいオープンな性格
- 悟と関わることで、事件に巻き込まれてしまう
- 悟の母親で52歳。元アナウンサー
- 女手一つで悟を育て上げた
- 真犯人の正体にいち早く気づいたことで殺害される（後に悟が過去を変える）
- 悟の小学校の担任教師
- 明るく親身に相談に乗ってくれるため生徒たちから人気がある
- 連続児童誘拐殺人事件の真犯人
主人公の特殊能力（リバイバル）で事件の真相に迫っていくんだね！
悟は、自ら「違和感」に気づき、未然に事件を防がなきゃいけないのよ。だから、思い通りに過去を変えられず、失敗することもあるわ。
『僕だけがいない街』犯人がバレバレだといわれる理由
マンガ博士ここからは、ネタバレを含む内容になっておるぞ！
犯人についての明言もあるので、十分注意してほしい。
＜ネタバレ注意＞
『僕だけがいない街』の犯人は、小学校の担任であった「八代学」です。
なぜ「犯人がバレバレで分かりやすい」といわれているのでしょうか？
まず1つ目の理由が「物語の中盤で、八代が犯人だと判明する」という点です。
多くのミステリー作品やサスペンスなどでは、最後の最後に大どんでん返しがあったり、予想外の人物が犯人となるケースが多いですよね。
それが、ミステリーやサスペンスの醍醐味と言えるかもしれません。
しかし『僕だけがいない街』では、途中で犯人が明確になってしまいます。
中盤からラストにかけては、主人公である悟が、八代を追い詰めていくというストーリー。
これが「犯人バレバレ」といわれる理由につながっているのです。
2つ目の理由は、八代の「完璧な人格」に違和感を覚えた人が多かった点。
それだけでなく、事件が起こったり悟に危機が迫ったりするたびに、八代が現れるのも不自然です。
また、雛月加代が虐待されていることを知った悟。
担任である八代に「児童相談所に連絡してほしい」と頼みますが、八代は「連絡したが、動いてもらえなかった」と伝えます。
しかし、実際には翌日から動いてくれたのです。
八代が児童相談所に連絡していなかったことがわかるひとコマとなっています。
3つ目が「犯人はヒロミの性別を知っている」という点。
ヒロミは一見、女の子に間違われることも多い生徒です。名前だけ見ても、ヒロミが「女性」か「男性」か、判断できないかもしれません。
しかし、犯人はヒロミが男の子だと知っていました。
以上3つの理由から『僕だけがいない街』の犯人はバレバレと言われているのかもしれません。
『僕だけがいない街』のあらすじ
マンガ博士ここからは『僕だけがいない街』のあらすじについておさらいしていくぞ。
主人公である藤沼悟は29歳。
売れない漫画家で、協調性に欠ける「陰キャ」です。漫画家だけでは食べていけないため、ピザ屋でアルバイトをしながら生計を立てていました。
そんな悟には、ある特殊能力があります。
それが「再上映（リバイバル）」。
この特殊能力によって、過去に遡り、事件を未然に防いだり事件の原因究明ができたりできるのです。
しかし、過去を変えることによって、悟る自身がリスクを背負うことになります。
例えば「物を無くしてしまう」「交通事故に遭う」といったこと。
そんな中、悟の母・佐知子が何者かによって殺害されてしまいます。
連続誘拐事件と母の死は関連していると考えた悟は「再上映（リバイバル）」を駆使して、母や仲間たちを救うことができるのか！？
犯人「八代学」の犯行動機を考察
マンガ博士犯人の八代は、なぜこのような犯行を繰り返してしまったのじゃろう？
犯行動機について考察していくぞ！
『僕だけがいない街』の犯人がバレバレで、物語の中盤には明確になってしまいますが、最後まで「動機」についてはハッキリとした答えが出ていません。
八代が凶悪な犯行を繰り返した動機とは、一体何だったのでしょうか？
八代を犯行に駆り立てた要因は、やはり家庭環境にあったのではないでしょうか？
幼少期、兄から一方的な暴力を受けていたため、自分も暴力に目覚めてしまったと考えられます。
また、兄の「女児へのイタズラ」を目の当たりにし、大きな影響を受けてしまったのです。
もう一つが「生への執着」。
物語の中で、八代がハムスターに愛情を注ぐ場面が描かれています。
愛情を注いだのは「最後に生き残った1匹」のハムスター。
周りを蹴落としてでも生き延びようとする姿勢に、ひどく共感していたのです。
犯行を重ねる度に、さらに強い刺激を求めるようになった八代ですが、最終的には自ら破滅の道へと向かってしまっといえるでしょう。
『僕だけがいない街』をお得に読めるサイト
『僕だけがいない街』をお得に読めるサイトは、下記の3つです。
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|---|---|
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『僕だけがいない街』の犯人はバレバレだが心理戦が面白い
本記事では『僕だけがいない街』の作者や出版社、犯人がバレバレと言われる理由や八代の犯行動機などに迫ってきました。
一般的なミステリー作品とは異なり、早い段階で犯人が判明する点も「犯人がバレバレ」と言われる理由の一つ。
また、事件が起こるたびに八代が登場したり「ヒロミ」の性別を知っていたりと、序盤から犯人特有の行動が目立っていました。
犯行動機としては、やはり「幼少期の家庭環境」が大きな影響を及ぼしています。
兄からの理不尽な暴力や兄の「女児へのイタズラ」が、八代の人格を歪んだものにしてしまったのでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。